雨粒で幕之内一歩の真似をしてごらん。雨粒をジャブでゲットするんだ。ほら、あなたの前方だけ視界が良くなったね。これなら見えるでしょ。そこでボーっとしているのが、ミニポンだよ。
ミニポン、ボーちゃんよりボーっとしているね。やることがないんだね。雨ばっかりだから、しょうがないね。
おや? おやおや? ああ! なんてことでしょう! ミニポン、胸からモヤシが生えています! 最初はギャランドゥかと思ったけれど、モヤシだね、これ! ジメジメしてるから、しょうがないね。
ミニポン、鏡の前に立ってみます。はい、ポーズ! うん、自分の容姿が気に入らないね。人間と一緒だね。
ミニポン、胸のモヤシを抜く決心をしたようです。脱毛時代だね。それじゃあ、抜いてみよう・・・・・・なに? モヤシを抜いたら血が噴き出すんじゃないかって? 大丈夫。無痛のコンテンツだよ。ミニポンには出血の概念が無いんだ。ほら、そんなことを言っているうちに、モヤシが抜けたね。出血どころか痛みすら無かったね。良かったね。
う~ん、デリシャスな香り。これは良いモヤシだね。ちょっと炒めて食べてみよう。
いただきます。
ムシャムシャ、ムシャムシャ。たまげちゃう程、美味しいね。調味料は何も使っていないのに、カレーの味がするんだ。これは凄いモヤシだぞ。
ミニポン、ポンっと手を叩きました。そうして、友達のミニポンたちに念を送ります。
『すぐに来て』
友達のミニポンたち、すぐに来ました。
ミニポン、友達のミニポンたちにお願いします。ボーっとしていて、とお願いします。みんな優しいから、お願いをきいてあげます。
ボー・・・・・・ボー・・・・・・。
みんな、胸のモヤシがボーボーになりました。さっそく、全部抜いちゃいます。
みんなのモヤシを流通します。沢山のモヤシが沢山のミニポンに届きます。
こうして、ミニポンは億万長者になりました。
フードロスが発生しても、構わずモヤシの流通を続けます。ミニポン、増々富を得ます。笑いが止まりません。
おや、梅雨の晴れ間から誰かがやって来るぞ・・・・・・オレンジ色のミニポンだ! オレンジ色のミニポンが自分探しの旅から帰ってきたぞ!
帰ってきて早々、オレンジ色のミニポン、びっくりしちゃいます。友達のミニポンたちが、ベルトコンベアに乗せられ、胸にモヤシを生やしては抜かれ、生やしては抜かれ、生やしては抜かれ、モヤシを生産する道具扱いされているからです。そうして、友達のミニポンたちはみんな、死んだ魚の目をしています。
怒ったオレンジ色のミニポン、ミニポンのモヤシ御殿に単身で乗り込みます。
御殿とは言ってもワンルームです。オレンジ色のミニポン、すぐにミニポンとご対面です。
ミニポンのそばにはデカいミニポンがいます。ボディガードを雇ったようです。
デカいミニポン、ムキムキです。ジムで作った筋肉ではありません、戦場で作った筋肉です。筋肉だけならまだしも、マシンガンまで装備しています。オレンジ色のミニポン、絶体絶命・・・・・・なんてね。大丈夫。無痛のコンテンツだよ。マシンガン、全部かりんとうで出来ているんだ。だから弾なんて出ないんだよ。
オレンジ色のミニポンとデカいミニポン、一緒におやつタイムです。マシンガンのかりんとうを、ザクザク、ザクザク・・・・・・はい、ごちそうさま。
オレンジ色のミニポンとデカいミニポン、すっかり仲良しです。
後はミニポンをやっつけるだけだ、ということで、オレンジ色のミニポン、怒りのオーラを発します。友達のミニポンたちの死んだ魚の目を思い出すと、怒りのオーラが強まります。そうして、オレンジ色のミニポンの毛が黄金色に輝きました。スーパーミニポンです。
スーパーミニポンの圧倒的な戦闘力を感じ取っているけれど、ミニポン、徹底抗戦の構えです。富が惜しいのです。手に入れるのと同じくらい難しいのが、手放すということなのですね。
ああ! ガチンコのファイトが始まっちゃう! 無痛コンテンツなのに・・・・・・なんてね、心配ご無用! ミニポンは人間よりずっと知能が高いんだ。だから、暴力でしか解決できないようなシチュエーションでも、暴力以外の解決策を見つけるのさ。
スーパーミニポン、ミニポンの手を優しく握ってあげます。そうして、涙を流しながら、ミニポンの目を見詰めます。
スーパーミニポンの心が、ミニポンに伝わったよ。ミニポン、泣いているよ。
そうして、川が出来ました。
モヤシ御殿もベルトコンベアも、全て流されました。
ミニポン、友達のミニポンたちに謝ります。みんな、許してくれました。
みんな、友達です。
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