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短編

ジャンボ

 やあ、僕はジャンボ! 僕の倅もジャンボ! 僕はね、ジャンボ光線で何でもジャンボにできるんだ!
 おっと、アジア系の女の人がやってきたね!
 「私のスモールな目をジャンボにして!」
 よしきた! ジャンボ光線、発射! ビビビビビッ!
 はい、ジャンボ完了! 韓国帰りの女子よりジャンボな目になったね!
 「ありがとう! これでSNSデビューできる!」
 お幸せに!
 おっと、今度はアジア系の男の人がやってきたね!
 「俺のスモールな身長をジャンボにしてくれ!」
 よしきた! ジャンボ光線、発射! ビビビビビッ!
 はい、ジャンボ完了! セブンフッターよりジャンボな身長になったね!
 「ありがとう! これで恋愛デビューできるぜ!」
 お幸せに!
 おっと、今度はアジア系の男の娘がやってきたね!
 「あたいのスモールなアソコをジャンボにしてちょうだい!」
 キンタマはついているのかい?
 「ついているわ!」
 それじゃあ、ジャンボ光線なんて必要ないぜ! ズボボボボッ!
 はい、ジャンボ完了! 僕の倅もジャンボ!
 「ありがとう! これでタチデビューできるわ!」
 お幸せに!
 おっと、今度はアジア系の男の子がやってきたね!
 「僕、優しい大人になりたいんだ! だから、僕のハートをジャンボにしてください!」
 ソーリー、ボーイ。ジャンボ光線で何でもジャンボにできる、っていうのは、嘘なんだ。僕がジャンボにできるのは、人間の汚れた欲望だけ。
 「そんなぁ・・・・・・」
 けれど、ジャンボからアドバイス! 優しい大人になりたいっていう思いを忘れない限り、君のハートはジャンボだよ。
 「ありがとう! 僕、今の思いをずっと忘れないよ!」
 お幸せに! お幸せに! 僕は今日、初めて心からそう願えた。